1月7日

新年 あけまして おめでとうございます


やっと井戸掘りが出来ます。

4号井戸です。

畑仕事も一段落し、井戸掘りには一番の季節だ。

1号井戸の水の出が悪い為、新たに掘ることにしたのだ。


場所をどこにしようかと考えたが、同じ場所に並んで掘ることにした。

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その方がどこまで掘れば地質がどうなるか、水脈がどこにあるかわかる。


1号井戸を参考にできるからだ。

1号井戸を掘る際に、50cm程横に予備としてV U 100を井戸枠として埋めておいたのだが、そこを掘る。

でも、そのV U100は使わない。3号井戸と同じV U125を入れる予定だ。


新年早々、何故また井戸を掘るか?

理由はいくつかある。

1号井戸は失敗の繰り返しで、大幅に予定と違った。

水が十分に確保できなくなった。

太ってきた。

運動不足の解消。

暑い時期に井戸掘りは無理。

永遠に掘っていたいのかもしれない。


早速スコップで予備パイプを掘り出す。

寒さは最初だけ。

直ぐに汗がしたたる。

掘り出した土は畑のすみに一輪車で運ぶ。

パイプを抜き、3号井戸で使用した型枠を入れる深さまで掘り進む。

毎回重宝するのが鋤。

鋤で掘り、鍋ですくう。

手の届く限界まで掘り、型枠を挿入し、隙間に土を入れ固定する。

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ここからは掘り器で掘る。

掘り器は前回同様らせん式75mmと125mmだ。

らせん状になっている為、それに巻き付いてきた土をショベルで一輪車に落とす。

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75mmで掘り進め、125mmで拡大する。

1号井戸の際は75mmだけで掘った。

75mmパイプを井戸枠にするつもりだったから。

穴を大きくする為、その分は時間がかかるだろう。

掘り器の竿を3号井戸のままだったので、長くて掘りにくい。


短く改造するところで本日の作業は終了。

ここまでの掘削 120cm


1月8日


井戸掘り2日目。

3号井戸では50cm程掘ったところで水が浸み出してきていたが、ここは2mは掘らないと水は出てこない。

それは1号井戸で経験済みだ。

75mm掘り器で下穴を開け、125mm掘り器で拡大する。

その単調な作業の繰り返しだ。

2mを超えた辺りから少し土が湿り出した。

単調な作業だが、この辺りが一番効率よく掘れる。

その為、竿の延長が必要となる。

竿は例のビニールハウス用のパイプを使用する。

穴を開け、ボルトを通しナットで締める。

そんな作業をしてると底に水が溜まりだした。


また75mmで下穴を開け、125mmで拡大しようとしたら回らない。

強引に力任せに回そうとした際に掘り器が悲鳴を上げた。

グキッと言う鈍い音がしたかと思ったら、ハンドルが異様に軽くなり、空回りしだした。


ハンドルの直ぐ下の繋ぎ目がちぎれていた。

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繋ぎ目にはドリルで穴を開け、ボルトで留めてるのだが、その穴をいくつも開けてる為強度がなかったのだろう。

新しい繋ぎ目と交換し、更に掘り進める。

井戸掘りはこんなアクシデントの繰り返しだ。

今日は4時間くらい掘ったかな?


ここまでの掘削242cm


1月9日


井戸掘り3日目。

底には水が溜まっている。

久しぶりにスイコを使う。

泥水をスイコで吸い上げ、また掘り器で掘り進める。

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段々と水の量が増えてきた。

地層は変わらず赤土。

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でも、赤土でも粘土質だったものから砂状に少し変わってきたかな?


ここまでの掘削286cm




1月20日


今日と明日は休み。

ゆっくり目だが9時過ぎから作業開始。

10日ぶりの井戸掘りだ。

まず、スイコで溜まった水を抜く。

少しではあるが浸み出してきているようだ。ネットで注文していた50mmドリルが届いていたので、早速試してみる。 

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左から50mm 75mm 125mm

50mmドリルで下穴を開け、75mm、125mmと拡大していく方法だ。

細い50mmだと容易に掘れると安易に考えていたが、吸い付きが凄い。

ドリルの刃全体に巻き付かせるなんて無理。

せいぜい半分が限界であった。

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ドリルの刃からショベルで絡まった土を落とし、再度下ろして掘る。

2回50mmで掘り、75mmに替えてまた2回、そして125mmでまた2回掘り、掘りクズをスイコで2回吸うを繰り返す。

中々順調だ。

1クールで掘れる深さは10〜20cmくらいだろうが、確実に掘れる。

そんな時だった。

また事件が起きた。

125mmで掘りスイコを下ろし、上下運動を繰り返そうとしたが動かない。

下にはほんの僅かだが押し下げられるが、何かに引っかかる感じで引き上げることが出来ない。

どうも125mmドリルが不十分で、下に75mmで掘った穴が残り、そこに突き刺さって引き上げることが出来ないようなのだ。

すでに数時間掘り続け、身体はクタクタ。

強引に引き抜こうにも余力がない。

どうしたものか…?

そうだ、脚立を置き、ウィンチで吊り上げよう。

ロープで結び、早速吊り上げてみた。

成功だ。


アクシデントは付き物だが、早速やってしまった。

これからは竿に印しを付け、50mmで掘ったところは完全に125mmで拡大するようにしなければならない。

反省し、更に掘り進める。

4mを超えた辺りから、上げるドリルの刃先が洗われたように綺麗な状態で上がってきた。

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どうやら第1の水脈に到達したようだ。

ここからはスイコの回数を増やさなければならない。

スイコの獲物を見ると小石が増えた。

中には直径5cm程の石も混ざっていた。

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1号井戸の時はこんな石一つで手こずっていたのが懐かしい。

75mmのスイコの威力は凄い。

暗くなったので作業終了。

もうクタクタ、筋肉痛だ。


ここまでの掘削  415cm


1月21日


今日も休み。

早朝から井戸掘り…といきたいところだが、身体が悲鳴を上げている。

ちょいと昨日は張り切り過ぎたようだ。

ゆっくり朝食。

新聞読んでテレビを見て10時から作業開始。

昨日、一気に掘れたから、掘り器の竿を延伸しなければならない。

竿を延伸すると立て掛けるところが必要だ。

単管パイプでまたヤグラを組むことにした。

ヤグラという程大それた代物ではなく、単に竿をもたれかけさせるだけのものだ。


掘る前にスイコを下ろしてみた。

約2m程水が溜まっていた。

昨日、第1の水脈に到達したようだが、やはり十分な水量はないようだ。

それは1号井戸の際に経験済みである。

竿を延伸し、掘り進める。

竿の延伸は6mにもなる為、2本繋ぎとした。

これまでの延伸には塩ビパイプV P20でジョイントを作り、蝶ナットで締め付けていたのだが、2号井戸でそのV P 20が割れ、掘り器そのものを回収できなかったという苦い経験がある。


その為、今は鉄製の直感パイプ19mmの竿を22mmパイプでジョイントを作り、同じく蝶ネジで留める。

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落下防止の為、一本ビスを入れ、V P20の半端を噛ませ、杉の板でストッパーを作った。


ところが…だ。

またもや問題発生である。

強引に掘り器を回転させているのか引き上げる度にジョイントが外れない。

ビス穴が変形し、抜けなくなるのである。

ドリルで穴を開けた後はちゃんとヤスリでならしているが、力を入れ過ぎたか?

毎回抜く作業が必要となる。

改善策を考えなければならない。


ここまでの掘削 438cm